深海用水中ポンプ
Uuderwater Pump

大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC
大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC

インフラを支える大平洋機工の技術力は
日本の未来を照らす最先端分野にも貢献

本州から1,800キロメートル離れた日本の最東端、南鳥島沖の水深6,000メートルの海底下には、パソコンやスマートフォン、ハイブリットカーや電気自動車などの材料となる「レアアース」が広く分布することが知られています。これまで、海の底に眠る「レアアース泥」を、大量に海上に引き上げる技術は世界のどこにも存在しませんでした。

水深6,000メートルの深海まで到達し、レアアース泥を回収するレアアース泥採鉱装置の開発に当社の特殊ポンプ開発技術が着目され、2018年より内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム革新的深海資源調査技術(SIP海洋)の研究推進法人である国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)が進めるレアアース泥採鉱計画に参画しております。

大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC レアアース泥採鉱

2019年に当社独自のポンプ材質を使用した試験用ポンプが問題なく使用できることが確認され、2022年6月にJAMSTECが開発中のレアアース泥採鉱装置に組み込まれる水中ポンプを納品いたしました。

大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC
大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC

世界初、当社の水中ポンプ技術により
水深2,470メートル海域からの揚泥に成功

大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC レアアース泥

納品したポンプは、南鳥島沖水深6,000メートルの海底よりレアアース泥を採鉱することを念頭に設計された採鉱装置の一部として、地球深部探査船「ちきゅう」に搭載されました。2022年8月12日から9月2日にかけて、「ちきゅう」は、茨城沖水深2,470メートルの海域で実海域試験を行い、海底3ヵ所の採鉱サイトにおいて、1日あたりに換算して約70トンの作業効率で海底堆積物の回収に成功しました。この深度での海底堆積物の揚泥は世界で初めてのケースとなり、当社の開発製造した水中ポンプは採鉱装置の一機器として試験の成功に貢献することができました。

大平洋機工の技術力 深海用水中ポンプ JAMSTEC レアアース泥 ちきゅう

2024年度以降、いよいよレアアースが賦存(ふぞん)している南鳥島沖水深6,000メートルよりレアアース泥を採鉱するプロジェクトがスタートします。レアアースの商業化に成功すれば、日本が資源大国となり得るポテンシャルを秘めています。
我々大平洋機工は引き続き社員一丸となり、最高の技術を提供してまいります。

本件に関してのお問い合わせ先

03-5652-7391

営業部 営業三課